5年握れない株は1日たりとも握ってはいけない(買ってはいけない)!?

結論

 確かにバフェットはそのように言っていますが、彼自身の投資がその発言を否定しています。バフェットは長期投資家ではあり、ごく一握りの株が彼を世界トップレベルの資産へと導きました。バフェット自身が買っている株で最も長い期間所有しているのがバークシャハサウェイです。バフェットはバークシャハサウェイ1社だけで十兆円という莫大な資産を築き上げました。確かに彼自身のPFはたった1社によって大きな利益を挙げています。しかし、バークシャハサウェイを通して行われている投資では、四半期以内に売却する銘柄が多く長期投資を行っているのはほんの数銘柄です。どちらかと言えば、中長期投資家と言えるでしょう。

 私自身、バフェットの言葉を過信した結果大きな利益を取り逃した例が何度もあります。例えば、フロンティアインターナショナルという会社があるのですが、買って数か月で200%近くの含み益を出しました。この時、四季報の次期予想は減収減益だったと思います。しかし、私はこの会社の長期的な未来を信じてガチホすることにしました。結果的に、コロナによりイベント自粛もあり、30%の含み損を抱えて損切りすることになりました。

 当然、天井で売ることは不可能ではありますが、200%の含み益を丸々溶かして、損切りで終わるというのは長期投資といえども賢明な判断とは言えないでしょう。株は買うのは簡単ですが、売るときは本当に難しいです。なので、機械的に売買できるルールがないかと日々試行錯誤しています。

株の売却タイミングを決めるポイント

1. 目標価格に達したとき

多くの投資家は、株を購入する際に目標価格を設定します。この価格は、自分の投資目標やリスク許容度に基づいて決めるものです。株価が目標に達したら、一度売却を検討しましょう。目標価格を設定せずに感情に左右されると、欲張ってさらに上がるかもしれないと考え、最適なタイミングを逃すことがあります。

  • ポイント: 事前に利益目標を明確にしておくことで、冷静に判断しやすくなります。

私は信用買いを使って目標株価を設定するようにしています。

例えば、200株買って+100%になれば100株売却して、残った100株を現引する方法です。こうすれば、残りの20%現金を入れるだけで持ち株が増えるのです。ただし、信用取引なので掛け過ぎには注意が必要です。

2. 業績や市場の変化があったとき

企業の業績悪化や業界のトレンド変化、あるいは市場全体の不況は、売却を検討する大きな要因です。株価が急落する前兆となることもあるため、ニュースや企業の業績報告には常に目を向けておくことが重要です。特に、長期的に保有するつもりだった株でも、根本的な状況が変わった場合には売却を考えた方が良い場合があります。

私は基本的に四季報の業績予想を元に買うかどうかを決めています。もし、自分が描いていたシナリオが崩れる(業績予想が大きく減収)場合には、損切りや利確を検討します。ただ、私は売りだと思っても株価が上がり続けることもあります。しかし、それは自分のルールに従った結果だからと受け入れるようにしています。

3. 資産のリバランスを行うとき

投資ポートフォリオを定期的に見直し、資産のリバランスを行うことも、売却のタイミングを見つける上で重要です。ある銘柄が大きく値上がりし、ポートフォリオのバランスが崩れた場合には、リスク管理の観点から一部を売却し、他の資産に振り分けることが有効です。これにより、リスクを分散しながらも、利益を確保することができます。

これは今まで全く意識していなかったことです。今は円安が進んでいるので、米国株に手を出していませんし、数年前の急激な円安の局面で全て売却してしまい、指を咥えてずっと眺めているだけなのですが。。。また、米国株をPFに入れる時がくれば、米国と日本株のリバランスも検討するようにしようと思います。

4. 感情に左右されない判断

投資において感情は大敵です。特に、株価が急激に上昇したり下落したりする場面では、冷静な判断が難しくなります。株価が下落したときに慌てて売却する「パニック売り」や、上昇している最中に買い増しをする「フォモ(FOMO: Fear of Missing Out)心理」に注意が必要です。長期的な視点で、冷静に売却タイミングを判断することが成功への近道です。

パニック時は最高の買い増しチャンスです。

「人が臆病な時は恐る恐る。ただし、相場を出し抜けると思ってはいけない」

私は2024年7月末~8月初めの日経大暴落の時、ストップ安で有望な銘柄を買いあさりました。1週間で30%の利益を出しました。

ただ、信用買いで大きくポジションを取っていた時に被弾したので、損切りも多かったです。結果的には10%程度の利益だと思います。

経験上、私が信用買いを大きく膨らませた時に暴落が来ている気がします。どんな相場でもまず生き残ることを意識したポジションが大事だと思います。

5. 税金を考慮した売却戦略

日本では、株式の売却益に対して約20%の税金が課されます。このため、利益が出た場合には税金も考慮に入れて売却戦略を立てることが重要です。例えば、年末に利益確定を行い、利益を分割して翌年に持ち越すことで、税負担を分散することが可能です。また、損失が出ている株を売却して、他の利益と相殺する「損出し」も有効な節税対策です。

損出しに関しては合法的な節税方法で、知っておいた方が良いと思うので次回ご紹介しようと思います。

バフェットはインデックス投資だけやってれば良いと言ったのか!?

誤解と本当のメッセージ

 株式投資において、ウォーレン・バフェットは世界で最も成功した投資家の一人として知られています。彼が投資初心者や大多数の個人投資家に向けて「インデックスファンドに投資するのが賢明だ」と語っているのは有名です。しかし、これを「バフェットはインデックス投資だけをすればいいと考えている」と誤解している人が少なくありません。

 バフェットがインデックス投資をすすめる理由は、多くの個人投資家やプロが市場を上回る成績を上げるのが非常に難しいためです。特に初心者にとっては、個別銘柄の分析やタイミングを見極めるのはリスクが高い行為であり、失敗する可能性が大きいです。そのため、長期的に安定したリターンを得るために、手数料が低く、広く分散されたS&P500などのインデックスファンドに投資することが、安全かつ賢明な選択であると彼は述べています。

バフェット自身はインデックス投資だけをしているのか?

 ここでの誤解が生じやすいのは、「バフェットがインデックス投資だけをしているわけではない」という点です。バフェット自身は個別銘柄に投資することで莫大な富を築いてきました。彼は一貫して長期的な視点で、競争優位性を持つ企業に投資を行い、それを長期にわたって保有するという戦略を採用しています。

 つまり、バフェット自身の投資スタイルは「個別銘柄への集中投資」です。彼がインデックス投資を推奨するのは、あくまで「多くの個人投資家にとって合理的な選択肢」という理由からです。これは「インデックス投資だけをすればいい」というメッセージではなく、「自分に合った方法を見つけるべき」という広い意味でのアドバイスと捉えるべきでしょう。

投資家は自分のスタイルを見つけるべき

 バフェットの成功は彼自身の知識、経験、そして忍耐によるものです。インデックス投資は、初心者や時間をかけた分析が難しい人にとって最適な選択肢かもしれませんが、全ての投資家にとってそれが唯一の道とは限りません。

 例えば、投資に対して十分な知識を持ち、時間をかけて企業を分析できる人は、個別銘柄を選定することによってより高いリターンを目指すことも可能です。また、ある程度の経験を持つ投資家にとっては、インデックス投資と個別銘柄投資を組み合わせる戦略も考えられます。

なぜ「バフェットがインデックス投資だけを推奨している」という誤解が広がるのか?

1. インデックス投資に関するバフェットの発言が強調されすぎている

 バフェットは、多くの場面で「ほとんどの人はインデックスファンドに投資するべきだ」という趣旨の発言をしています。特に、彼が有名な「S&P500に連動するインデックスファンドを購入して長期保有することが最も合理的だ」と言及したことで、インデックス投資への関心が高まりました。これがメディアや投資関連の書籍、ブログなどで繰り返し取り上げられた結果、インデックス投資=バフェットの投資哲学という誤解が広まったのです。

多くのメディアが「初心者向けの投資アドバイス」という部分だけを強調する一方で、バフェット自身が行ってきた個別銘柄への投資や、彼が用いる投資原則はあまり紹介されていないため、結果的に一部の情報が過剰に伝わっています。

2. インデックス投資が簡単で分かりやすい

 インデックス投資は、「市場全体に投資する」というシンプルな概念であるため、投資初心者にも非常に分かりやすい選択肢です。個別銘柄の分析や企業調査に比べて手軽で、難しい専門知識もあまり必要ありません。そのため、インデックス投資の利点ばかりが目立ち、他の投資戦略やバフェットの投資哲学全体が見過ごされがちです。

 また、バフェットの発言は、個別銘柄に投資するよりもインデックス投資がリスク分散の点で有利であるという点を強調しているため、一般的な投資家にはその部分だけが受け入れられやすいという背景もあります。

3. 投資初心者へのアドバイスが誤解されやすい

 バフェットがインデックス投資を推奨しているのは、主に一般の投資家や初心者向けです。彼は、ほとんどの人が市場全体を上回るパフォーマンスを出すのは非常に難しいため、分散されたインデックスファンドに投資する方が安全であると述べています。

 しかし、このアドバイスを「誰にでも当てはまる万能な投資法」と解釈する人が多く、バフェットが自分自身の投資手法として行ってきた個別株への集中投資競争優位性を持つ企業に長期的に投資するという戦略との区別がつかないことがあります。

4. インデックス投資ブームの影響

 近年、インデックス投資の人気が急上昇しています。手数料の低いインデックスファンドやETF(上場投資信託)が市場に多く登場し、一般の投資家にとって非常に魅力的な選択肢となっています。特に、投資信託や資産運用に関する書籍やブログで、インデックス投資が強く推奨されていることが、バフェットの投資哲学との混同を助長しているとも言えます。

 その結果、バフェットのアドバイスが「誰にでも有効なインデックス投資推奨」という形で受け止められがちです。

5. バフェットの「遺産管理」へのコメントが誤解される

 バフェットは遺産管理に関しても「S&P500に連動するインデックスファンドに90%、国債に10%投資せよ」というアドバイスを残しています。これは、彼の死後に資産を受け取る家族に向けた非常に具体的な指示ですが、これも一部の人々には「バフェットがインデックス投資だけを推奨している」と誤解される原因の一つです。

 彼がこのようなアドバイスをしたのは、家族や一般の人々に対してリスクを避けつつも、長期的に資産を増やすためのシンプルで実行しやすい方法を提案したからです。これは、バフェット自身の投資手法とは異なりますが、誤って同一視されてしまうことがあります。

個人的な見解

 率直な意見として、情報発信者が「何もわからない初心者や利益を出せない経験者に対して手っ取り早く自分の商品を売りつけたい」という商売根性がこのような誤解を広めていると私は考えています。そして、簡単に利益を出したいならインデックス投資を行うべきでありますし、過去の成績を見れば大部分の人がインデックス投資を行うことが最適解であると言えるでしょう。そのことを考慮すれば「インデックス投資だけやってればよい」という誤った情報をバフェットというブランド価値を悪用して商材化すれば自分の懐が潤うのだから、誰もが同じことをマネするのも当たり前です。そして、そんな一部間違った情報がどんどん広まりどこを調べても同じことが書いてあるのだから、それが正解なのだと錯覚してしまうのです。個人的には、本当にバフェットがそう言ってるかどうかを確認したいのであれば「スノーボール」を読んでみると良いでしょう。結局、ほとんどの情報発信者はボランティアで仕事をしているわけではないので、正しい情報よりも、間違っていても儲かる情報を発信することを選ぶのです。

まとめ

 バフェットがインデックス投資を推奨するのは、個人投資家が市場を上回る成績を上げるのが難しいという現実に基づいた合理的なアドバイスです。しかし、彼自身はインデックス投資だけをしているわけではなく、実際には競争優位性を持つ個別企業に投資して富を築いてきました。

 「バフェットはインデックス投資だけをすればいいと言っている」という誤解を避け、彼の投資哲学を正確に理解することが、長期的な成功への第一歩です。投資家それぞれが自分に合ったスタイルを見つけることが最も重要です。

インデックス投資をしないで〇〇を買う

私がインデックス投資を行わず個別株を選ぶ理由

 株式投資を考える際、まず多くの人が検討するのはインデックス投資です。S&P500や日経225といった市場全体を追随するインデックスファンドは、長期的に安定したリターンを期待できる方法として広く支持されています。加えて、ドルコスト平均法を利用して長期にわたり投資を続けることで、相場の上下動に左右されず、安定的な運用が可能です。

 しかし、インデックス投資には欠点もあります。この記事では、インデックス投資の限界を指摘し、個別株への投資が高いリターンを期待できる理由について考えていきます。

インデックス投資の限界

 インデックス投資は市場平均に連動するため、言い換えれば「平均的なリターン」しか得られません。S&P500の長期リターンは年率6〜8%程度と言われていますが、このリターンは市場全体に分散されているため、大きなリターンを狙うことが難しい場合があります。特にドルコスト平均法を用いると、購入価格が分散されるメリットがある一方、急激な上昇相場においては、リターンが抑制されてしまう可能性もあります。

 インデックス投資の大きな欠点は「悪い意味でも分散される」ということです。要するに、平均より劣った企業が平均より優れた企業の足を引っ張るということです。

個別株投資の魅力

 個別株投資は、リスクが高い一方で、特定の企業の成長に投資することで、インデックス投資を上回るリターンを狙うことが可能です。例えば、日本の5大商社(三菱商事、三井物産、住友商事、伊藤忠商事、丸紅)は、長年にわたり分散されたビジネスを展開し、多様な収益源を持っています。さらに、米国株ではバークシャー・ハサウェイのように、事業の多様化と慎重な投資戦略を通じて、投資家に高いリターンを提供してきた企業もあります。

 これらの企業は、単一のセクターに依存せず、複数の産業で事業を展開しているため、自然とポートフォリオが分散され、インデックス投資に近い安定感を持ちながらも、高い成長性を期待できるのです

過去20年間のリターン比較

 次に、S&P500、日経225、日本の5大商社、バークシャー・ハサウェイの過去20年間のリターンを比較してみましょう。

投資対象過去20年間の平均リターン(年率)
S&P500約7%
日経225約4%
日本の5大商社平均約8〜10%
バークシャー・ハサウェイ約9〜11%

 このデータからも分かるように、日本の5大商社バークシャー・ハサウェイのような個別株は、インデックス投資を上回るリターンを実現してきました。これらの企業は、それぞれの市場やビジネス環境に強く適応し、投資家に安定した成長を提供してきました。

今後の展望と注意点

 もちろん、過去のリターンが未来を保証するわけではありません。株式市場は常に変化しており、これまで高いリターンを示してきた企業が今後も同じパフォーマンスを発揮する保証はありません。投資においては、過去の実績を参考にしつつも、今後の市場動向を慎重に見極め、自分自身でリスクを管理することが重要です。

 また、個別株投資にはインデックス投資にはない特有のリスクがあります。特定の企業や業界に依存するため、企業の業績や外部環境の変化によっては、想定外の損失を被る可能性もあるのです。このため、個別株に投資する際には、企業の財務状況や市場環境、成長戦略を十分に理解することが求められます。

最後に

 インデックス投資は、安定したリターンを提供し、多くの投資家にとって安心できる選択肢です。しかし、より高いリターンを求めるならば、個別株への投資が一つの有力な選択肢となります。特に、分散された事業を展開し、長期的に成長している企業を選ぶことで、リスクを抑えつつもインデックスを上回る成果を期待できるでしょう。

 ただし、過去のパフォーマンスが今後も続くとは限らないため、あくまで慎重な判断とリスク管理が必要です。投資は自己責任で行い、自分のリスク許容度に合わせた戦略を構築しましょう。

 ちなみに私は、5大商社株もバークシャハサウェイ株も持っていません。自分の能力を過信しすぎた結果、大きな損失を出しつつ、株価の急騰局面に乗れなかったという苦い経験からこの記事を書こうと思いました。

 ただ、長い視点で見れば、またいつかこれらの会社の株を購入できる絶好のチャンスが巡ってくると思います。それはバフェット亡き後になるかもしれませんが、私は尊敬する偉大なる投資家が作り上げた世界一のコングロマリットを信じて買いますし、子供の口座でも買う予定です。しかし、それは今ではないと思っています。

 

人が強欲な時は臆病に、人が臆病な時は恐る恐る

ただし、相場を出し抜けると思ってはいけない

バフェットが日本の5大商社に投資した理由とは?それに対する個人的な感想

 ウォーレン・バフェットは、世界的な投資家として知られ、その長期的なバリュー投資の手法で莫大な富を築き上げてきました。彼の投資判断は常に注目されており、最近では日本の5大商社(伊藤忠、三菱商事、三井物産、住友商事、丸紅)への投資が大きな話題となりました。この決定には多くの理由があり、またその背景にはバフェットらしい戦略が見え隠れしています。今回は、バフェットがなぜ日本の商社に注目したのか、そしてそれに対する個人的な見解をまとめてみました。

1. バフェットが5大商社に投資した理由

 まず、5大商社が持つビジネスモデルは非常に多様化されています。エネルギー、資源、化学、食品、さらには金融サービスまで幅広い分野に進出しており、そのグローバルなネットワークが強みです。これにより、一つの分野が不調でも他の分野で補うことができるため、安定した収益を生み出す基盤を持っています。

 さらに、バフェットが注目したポイントとしては、日本の商社は配当利回りが非常に高いことが挙げられます。商社は大きなキャッシュフローを持ち、それを株主に還元する姿勢が強い企業が多いです。バフェットの投資スタイルにおいて、安定したキャッシュフローと高い配当は魅力的な要素となるのは当然です。

 また、バフェットは日本市場を長期的な視点で評価しています。近年、欧米市場に比べ日本市場の株価は割安と見なされており、特に為替リスクを回避しつつ日本円建ての資産を保有することで、リスクを分散できる点も彼にとっては有利な判断材料となったのでしょう。

2. バフェットの投資戦略と日本商社のシナジー

 バフェットは常に「分散」と「安定」を重視してきましたが、日本の商社はその要件に見事に当てはまります。5大商社はいずれも多様な事業ポートフォリオを持ち、それぞれがエネルギー、素材、食料など異なる分野で強みを発揮しています。この分散された事業構造は、リスク管理の観点からもバフェットにとって魅力的だったはずです。

 また、商社の事業は長期的に見ても安定しており、資源価格の変動や世界経済の動向に柔軟に対応できる体制を持っています。これもまた、長期的なバリュー投資家であるバフェットにとっては理想的な特徴です。

3. 個人的な見解

 『5大商社は、それぞれが巨大なコングロマリットであり、日本版のバークシャハサウェイのようだ』と、バフェットは言っています。

 では、なぜバフェットは今まで投資してこなかったのに、今回投資を行ったのか?それは、今回の5大商社への投資は、歴史的な円安及び急激な資源高が大きな理由となっているからです。

 バフェットは長期投資家と言われますが、実際は7割以上を数年で売却しており、長期で握り続けている会社はほんのわずかであります。

 円安(バフェットにとってはドル高)が急激に進んだことで、大きな安全マージンを得ることができました。例えるなら、私たちが1ドル80円で米国株を買うようなものです。

 もし、1ドル80円の超円高になった場合、私はバークシャハサウェイに大きく投資するつもりです。なぜなら、バフェットが5大商社を日本版のバークシャハサウェイと言ったように、バークシャハサウェイは米国版の5大商社と言うことができるからです。それはバフェットが亡き後も変わらないでしょう。

 今回の大きなチャンスの際に、私は5大商社への投資を行うことができませんでした。これは本当に反省するべきことであり、とても後悔していることでもあります。ただ、今回の経験を踏まえて次に同じようなチャンスが到来した場合には資産の大部分を5大商社に投資しようと考えています。その時には、バークシャハサウェイにも大きな額を投資していると思います。