株価は毎日のように上下し、その変動を理解するのは株式投資を始める際にとても重要です。この記事では、株価がなぜ変動するのか、そして「割安株」や「割高株」とは何かを初心者にもわかりやすく解説します。
1. 株価は「需要」と「供給」で決まる
まず、株価の基本的な変動メカニズムはとてもシンプルです。株式市場では、株を「買いたい人(需要)」と「売りたい人(供給)」が取引をしています。このバランスによって株価が決まります。
- 買いたい人が多いと株価は上がります。なぜなら、需要が高まり、株の価値が上がるためです。
- 売りたい人が多いと株価は下がります。供給が多いと、価値が下がってしまうのです。
この原則を理解することが、株価の変動を予測する際の基本となります。
要するに、どれだけ業績が良くても売りたい人が多いと株価は下がります。
反対に、なんでこんな株が上がるの?というレベルに赤字を垂れ流している会社でも、買いたい人が多いと株価は下がります。
短期的な株価の変動を予測することはほぼ不可能であり、正確な数字を当て続けることは絶対にできません。
では、どうすれば良いのか?
バフェットはこう言っています。
「株式市場は短期的には美人投票であるが、長期的には企業の真の価値を正しく評価する方向へ動いていく」
「正確に測って間違うよりも、だいたい合っていれば良い」
この言葉は、バフェットでさえも短期的な株価の予想はできず、株価の天井と底値を当て続けることは不可能ということを現しています。
株価は、短期的のも長期的にも需給で決まります。
何事もなければ株価はゆっくりと動いていきますが、時々大きく動くことがあります。
2. 企業の業績やニュースが影響する
次に、株価を大きく左右するのが、企業そのものの業績や経済ニュースです。特に以下のような情報は、株価に強い影響を与えます。
- 決算発表:企業が四半期ごとに発表する業績が予想より良ければ株価は上昇しますし、悪ければ下落します。
- 経済指標や政策:例えば、政府が金利を引き上げると、企業の借入コストが増加し、業績が悪化する可能性があるため、株価が下がることがあります。
3. 割安株と割高株の現れ方
ここからが本題です。「割安株」や「割高株」という言葉を耳にすることがあるかもしれません。これらは、企業の「実際の価値」に対して、株価がどの程度割高または割安なのかを指します。
- 割安株:企業の業績や資産に対して、株価が低い状態です。このような株は投資家にとって魅力的に映ることがあります。なぜなら、市場がその企業の価値を十分に評価していない可能性があるからです。例えば、一時的な悪材料で株価が下がったが、企業自体は健全である場合、その株は「割安」と判断されます。
- 割高株:逆に、業績や価値に対して株価が高い場合、その株は「割高」と見なされます。人気企業や新興企業はしばしば過度な期待が先行し、実際の業績以上に株価が上がることがあります。
4. 割安・割高の原因となる要因
では、なぜ割安株や割高株が生まれるのでしょうか? その理由はいくつかあります。
- 市場の過剰反応:株価はニュースや感情に大きく左右されます。たとえば、短期的な悪材料が発表されると、投資家は売りに走りすぎてしまい、株価が本来の価値を大きく下回ることがあります。このような株は割安株として注目されます。
- 将来への期待:一方で、成長が期待される企業は、業績がまだ追いついていないにもかかわらず株価が上昇し、割高になることがあります。これは、将来的な業績の改善に対する期待が大きすぎる場合に起こります。
- 投資家心理:市場全体の投資家心理も影響します。経済が安定している時期には、投資家はリスクを取って割高株を買い続けることがありますが、不安定な時期には、反対に割安株が注目されやすくなります。
割安株を見つけた場合、当然買いに向かわなければなりません。では、割安株というのは具体的にどのようなものなのでしょうか?
私の場合、
「割安株の基準は人によって違うから一概に言えない」
と、脱素人程度の投資家ですが、プロっぽく発言してみました。
ただ、個別株について勉強していくと、いつかこの言葉にたどり着くと思います。
利益を出している投資家は、それぞれに『ものさし(割安株の基準)』があると思います。
訓練を重ねていくと、そのものさしを当てるだけで瞬時に投資対象かどうかを判断できるようになります。
次回以降で、いくつかの投資方法について説明しようと思います。