ウォーレン・バフェットという人物をご存じでしょうか?株式投資を行っている人であれば一度は耳にしたことのある人物だと私は思っています。ただ、お恥ずかしい話ですが、私は以前までバフェットを馬鹿にしていました。短期売買であれば、一度の取引で20%どころか、2~3倍株を当てることができるし、実際に何度も大きな利益を出していたからです。長期投資は時間の無駄。機会損失。というのが、以前の私の考えでした。
しかし、コロナショックによりほぼ全資産を失い、今のままの投資スタイルではだめだと思い、本格的に株の勉強をはじめました。そこで、最も感銘を受けた。今まで足りなかったパズルの最後の1つのピースが見つかったような気がする。それがウォーレン・バフェットでした。正確には出会ってはおらず、本で読んだ程度ですが。
投資の世界には数多くの名だたる投資家が存在しますが、その中でも特に私に大きな影響を与えたのが、世界一の投資家と称されるウォーレン・バフェットです。彼の投資スタイルを知ることで、私の投資に対する考え方は大きく変わり、それは現在の投資スタイルにも強く反映されています。
バフェットに学ぶ「優良企業への長期投資」
バフェットの存在を知る以前、私の投資は株価の変動ばかりに目を向けた短期的な視点に依存していました。しかし、バフェットの「素晴らしい企業に投資する」という哲学に触れたことで、株価だけでなく、企業そのものの強さや将来性に注目するようになりました。彼は、誰もが知る大企業の株を「悲観的な時期」に買い、相場が楽観的なときに売るという逆張りのアプローチを取っています。このスタイルは、単に価格の変動に依存する短期的な投機とは全く異なり、長期的な視野で資産を増やす方法です。
バフェットは「株は企業の一部を所有すること」という考えを強調します。これは、単なる売買ゲームではなく、企業の価値そのものを理解し、その成長を信じて長期的に保有する姿勢です。この考え方に影響され、私も企業分析に力を入れるようになり、株価の上下に振り回されるのではなく、その企業が将来的にどのような成長を遂げるかを重視するようになりました。
投資スタイルの変化
バフェットの投資哲学に触れる前の私は、株価の変動に一喜一憂し、短期的な利益を狙うことに集中していました。しかし、彼の「悲観で買い、楽観で売る」という考え方を知り、それが投資家としての私のスタイルを大きく変えるきっかけになりました。これまでの「株価の上昇局面で購入し、下落局面で手放す」という流れとは逆に、相場が下落しているときこそ、優れた企業の株を買い増し、相場が好転して人々が楽観的になったときに利益を確定するという戦略を取るようになったのです。
また、バフェットは短期的な市場の騒音に惑わされず、企業の本質的な価値に注目することを強調しています。これに従い、私は企業の財務状況や業界でのポジション、そしてその将来性を分析し、投資判断を行うようになりました。このように、単なる株価の動きに焦点を当てるのではなく、より総合的な視点で企業を評価する習慣が身についてきました。
試行錯誤しながら築く投資スタイル
正直に言えば、投資のパフォーマンスは劇的に向上しているわけではありません。しかし、バフェットの教えを取り入れたことで、大きな損失を避けることができるようになり、結果的に投資リターンは安定しています。以前のような衝動的な売買が減り、冷静に市場を分析し、長期的な視野で投資を続けることができるようになったのです。
もちろん、まだ試行錯誤の段階であり、自分自身の最適な投資スタイルを模索している途中です。しかし、ウォーレン・バフェットの哲学が私に与えた影響は計り知れず、これからも彼の考え方を大切にしながら、自分の投資スタイルを確立していきたいと考えています。